21 2015

福山雅治「ホットスポット最後の楽園2」第3回緑の魔境生物の小宇宙コスタリカ

緑の魔境生物の小宇宙～中米コスタリカ～
　ホットスポット最後の楽園 season２

絶滅に瀕する生物や自然のドラマを壮大なスケールで描く大型自然ドキュメンタリー「ホットスポット最後の楽園」。そのSeason2の第3弾。

ホットスポットとは「その地域固有の動植物が多いにも関わらず、既に原生の自然の7割以上が失われ、今すぐにでも保護の手を差し伸べるべき緊急の場所」。

現在、世界で35箇所が特定されている。

NHKでは世界35カ所ある地域から12地域を選び、2008年から6年の歳月をかけて、ホットスポットで繰り広げられる大自然のドラマと絶滅の危機に瀕した貴重な生きものたちの命のきらめきを記録してきた。

第２シリーズでも引き続きアーティストで俳優の福山雅治さんが世界各地のホットスポットを訪れ、これまで誰も見たことのないような不思議な風景、進化のミステリー、生きものたちの驚きに満ちた驚異の生態を描きます。

NHKスペシャル　
ホットスポット　最後の楽園　season２

［総合］12月7日(日) 午後9:00～9:49

モザイクのような多様な環境に生きる
色鮮やかな生きものたちの物語。

第3回は「中米コスタリカ」

北米大陸と南米大陸をつなぐ細い陸橋、中米コスタリカ。日本の九州と四国を合わせた程の狭い国土にも関わらず、日本のおよそ5倍にあたる50万種が生息する。

地球上の生物種の５％近くが生息するとも言われ、単位面積当たりの生物多様性が地球上で最も高い国です。

その中央アメリカの森は、エメラルドの羽を持ち、世界一美しい鳥と言われるケツアールや、宝石のような虫など、他では目にすることのできない生きものたちが溢れる不思議な世界。

そしてここに棲むほ乳類もまた魅力的です。鮮やかに魚を捕るウオクイコウモリや花の蜜を吸う不思議なコウモリ、ゾウの鼻のように器用に動くシッポを持つサルたちが、森の中を自由に動き回っています。

コスタリカのような熱帯地域は元々生き物の種類が多い場所です。しかし、コスタリカに多様性が高い理由は他にもあります。南北アメリカ大陸の生き物に絶滅と進化をもたらした、生物の「アメリカ大陸間大移動」の真っただ中にコスタリカがあったからです。

一体、どんな理由で大移動が起こったのか、その大地と生き物の驚きの歴史に迫ります。

ハイライトの一つは、数十万匹のカメが集結する奇跡の瞬間を、壮大なスケールで捉えた圧巻の映像。

美しい砂浜を埋め尽くす何十万匹のカメの壮大なスペクタクル”アリバダ現象”の撮影にも成功！

(NHK hotspot Webサイトより）

不思議な進化のゆりかご、
中米コスタリカ

番組で紹介された生物
サンショクキムネオオハシ（鳥類）
キモモマイコドリ（鳥類）
ヒノドハチドリ（鳥類）
ケツアール（鳥類・準絶滅危惧種）

▷昆虫
ジャノメチョウの仲間
ヘレノール・モルフォ

ツマジロスカシマダラ（羽が透けている蝶）
バラのトゲツノゼミ
プラチナコガネ
ヘラクレスオオカブト

ヒナコウモリ
ウオクイコウモリ
パナマシタナガコウモリ
カエルクイコウモリ
シロヘラコウモリ

ジャガー（準絶滅危惧種）
キタコアリクイ
ジェフロイクモザル
キンカジュー（アライ熊の仲間）

オリーブヒメウミガメ
ケンプヒメウミガメ

ノドジロオマキザル
ハナジロハナグマ

小さな生きものたちも、とても魅力的な姿を見せてくれます。カラフルなマイコドリの懸命なダンス。華麗なステップはまるでマイケル・ジャクソン♪ 高速で翼を打ちつける技を持った仲間もいます。その超絶テクニックをハイスピードカメラで徹底解剖。どうぞお見逃しなく！
— nhk_hotspots (@nhk_hotspots) 2014, 12月 5

カメの大産卵 “アリバダ”がいつ起こるのか。大自然の営みは、研究者でも正確な予想ができません。そのかすかな兆候を待って連日の寝不足。カメの撮影の合間をぬって移動し、今度は夜に活動するコウモリの撮影。再び寝不足の日々でした。
— nhk_hotspots (@nhk_hotspots) 2014, 12月 5