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思いを、紡ぐ~かけつぎ職人・松本孝夫~「プロフェッショナル 仕事の流儀」 


かけつぎ職人・松本孝夫


「紡ぐのは、洋服に込められた思い」


 日本人が誇りたい 
  職人気質の “技” がここにはあった!

2015年1月19日放送
※再放送あり1月23日


 

全国から、洋服直しの注文が殺到する、すご腕の職人が名古屋にいる。

松本孝夫さんは、“かけつぎ”と呼ばれるワザの第一人者だ。

同じ服から余分な糸を取り出し、直した跡が分からないように修繕する、かけつぎ。そのワザを生涯をかけて磨いてきた松本さん。

その圧倒的な技術を頼って、個人客のみならず、百貨店や高級ブランド店、同業者までもが服を持ち込んでくる。

この冬、松本さんは、1人の女性から大切なセーターを託された。亡き母からプレゼントされ、40年間着続けてきたというセーター。

だが修復が不可能なほど、酷い傷を負っていた……。持ち主の思いに応え、セーターをよみがえらせることができるのか? 

洋服直しに人生を捧げる男の果てなき日々を追う。






物には、“命”がある

松本さんが常に胸に刻んでいるのは、「物には、命がある」という思いだ。

手がける服は、毎年2,000着以上。義理の父から結納返しで贈られたスーツや、母から譲り受けたドレスなど、どの服にも大切な思い出が詰まっている。

「僕はいつも、洋服を病院でいう患者のように思っている。人によっては、涙まで流して喜んでいただけるんですね、直すことによって。だからできるだけ自分の気持ちを注いで生き返らせる」。

持ち主にとって、かけがえのない価値を持つ服だからこそ、頼まれた1着1着と誠心誠意向き合い、修繕に臨んでいく。



同業者からも頼られる
プロ中のプロ

個人客だけではなく、百貨店、高級ブランド店、さらには同業者からも腕を頼られる松本さん。

彼が駆使する「かけつぎ」は、同じ服のポケットやすその折り返しなどから修繕用の糸を取り出し、手で縫い上げる技だ。

同じ服から糸や生地を取り出すため、柄までぴたりと合わせられるのが特徴。当て布をするのとは違い、まったく分からないほどにキズを修繕することができる技術。

もともとかけつぎは、羊毛など、糸を取り出せる素材にしか使えない技術とされてきた。だが松本さんは、これまで不可能とされてきた人工皮革やニット、フリースなどの化学繊維にもチャレンジ。

貪欲に難しい素材に挑んできた姿勢の裏には、「挑まなければ、未来はない」という信念がある。

松本さんが、かけつぎの仕事を始めたのは、昭和37年のこと。

ところが時代が進むにつれ、従来のかけつぎでは手に負えない特殊な素材の服が普及。多くのかけつぎ屋が廃業し、松本さんの店も仕事が減った。




生涯をかけて、
技を磨き続ける覚悟


ファストファッションが流行する昨今。大量生産で、安価。使い捨ての時代。時代おくれの仕事だと思わされたことが何度もあったという。

転機となったのは15年ほど前のこと。長年つきあいのあるクリーニング屋から頼み込まれ、人工皮革のジャケットの修繕を引き受けざるを得なかったのだ。


そのジャケットと格闘し、なんとか修繕の手だてを考えたとき、松本さんは「自分はこれまで本当の限界に挑戦してこなかったのではないか」と痛感したと言う。

以来、失敗を恐れず、難しい依頼に挑むうち、従来のかけつぎでは対応できない素材にまで、対応できるようになった。

「信頼されてきて、誠心誠意それにぶつかっていって、元どおりに直す努力する。自信がなくなったって、プライドがなくなったっていい。悪いこともよいことも経験して一流になる」。

松本さんは今73歳、それでもなお現役を退くつもりはない。
生涯をかけて、かけつぎの技を磨き続ける覚悟でいる。






客の顔は見えなくても、物を通して、
どこまで相手の思いをくみ取って
修繕できるかが、
職人の腕の見せどころ



1着1着の服と向き合うときに大切にしているのが、依頼されたとおりに直すのではなく、修理の中に自分の気持ちを込めることだと言う。

客の顔は見えなくても、品物を通して、どこまで相手の思いをくみ取って修繕できるかが、職人の腕の見せどころだと言う。



「ありがとう」と感謝される仕事。こんなエピソードが番組で紹介された。


昨年11月、松本さんの元に穴だらけのカーディガンが届いた。送り主は、7年前に脳梗塞を患い、右半身にまひが残った66歳の女性。

40年前に亡き母から結婚祝いに贈られたカーディガンをもう一度着たいと依頼してきた。

女性には会ったこともないが、激しく破れている左袖を目にして、左手を多く使う特別な事情があると気づく。

そして穴を塞ぐだけではなく、長く着てもらうためにすり減った左腕部分を補強した。

「きめ細かい配慮がどこまでやれたかということやね。修理は修理なんですよ。ところがその修理の中に自分の気持ちがどれだけ入っているかが仕上がりに違ってくると思うよね」。

服を通して持ち主に寄り添い、思いまで紡いでいくのが、松本さんの仕事だ。






誰でも思い出の洋服はタンスにあるもの。わたしも30年ほど前、貧乏学生だった頃にバイト代をためて大阪ミナミのアメリカ村にあった「VAN SHOP」で、金ボタンのブレザーを買いました。

その後、仕事などで何着もジャケットを着つぶしましたが、あの頃買ったブレザーはタンスにしまっています。思い出がありますからね。

そんな思いを受け止めてくださる人には“感謝”の思いが自然とわいてきます。


記事参考
http://www.nhk.or.jp/professional/2015/0119/index.html

江見屋かけつぎ専門店

 


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